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東京-ロサンゼルス間を32分で移動:異次元の旅客システムを目指すイーロン・マスク氏の「Starship」、専用サイトが間もなく公開か

地球上どこでも60分以内に到着

SpaceX社がこれまで培ってきたロケットの垂直着陸・再利用技術を活用して地球上の大半の拠点間を30分以内に、そして地球上の全ての拠点間を60分以内で移動可能にする旅客サービスの提供を目指す、そんな一見ジョークとも思えるような構想がイーロン・マスク氏から初めて発表されたのは2017年9月にアデレードで開かれた国際宇宙会議(IAC: International Astronautical Congress)でのこと。火星への打ち上げに向けたロケットBFR(現在はStarship/Super Heavyに改名)に関するプレゼンテーションの最後に発表されました。

 

イーロン・マスク氏はどうやら本気なようだ

発表当時、私はこの構想のことを半ば半分冗談で受け取っていました。国内外の航空宇宙ファンの反応もまちまちだった気がします。ただ、SpaceX社はどうやら本気だったようで半年後の2018年5月にTEDに出演した社長兼COOのグウィン・ショットウェル氏は司会の「これは現実には起こらなよね?」という質問に対し「いや、実現するよ」と答えています。(下記の動画で14分45秒あたりから開始)

専用サイト「starship.com」が開設

そして先日、starship.comというサイトがcoming soonになっていることが発見されます。このウェブサイトがSpaceX社に関係があるものかどうか今のところは分かっていません。ドメインの所有者やウェブサイトのソースも調べてみましたが分かりませんでした。

starship.com の coming soon 表示

6月20日に何かが発表される?

しかし、イーロン・マスク氏はTwitter上でStarshipに関するアップデートを6月20日(現地時間)に発表する可能性を示唆していることから、発表と合わせてstarship.comが公開される可能性もありそうです。

 民間人を乗せる以上、もちろん実現には様々な規制や安全管理基準をクリアする必要があります。旅客機の場合、FAA(アメリカ連邦航空局)の基準では10億飛行時間に平均して一回の確率で破滅的な事故が起こる水準まで安全を確保することが求められているそうです。こうした事を考えると、サービス開始には5年~10年はかかるでしょう。

6月20日の発表で何が発表されるのか楽しみです。最初の2拠点となるポート(空港と呼ぶべきか宇宙港と呼ぶべきか分かりませんが)の場所と完成予定時期が発表されるかも、と勝手ながらに妄想しております。

Source: SpaceX Starship website spotted ahead of Elon Musk's June rocket update

イーロン・マスク 世界をつくり変える男

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