中国のGigafactory建設、着々と進む
昨年末から年始掛けて日本でも大きく報道されたテスラによる中国・上海での巨大工場「Gigafactory」の建設ですが、1月の着工から着々と工事が進んでいるようです。
1月に撮影された空撮映像がこちら。広大な土地にポツンと事務所らしきスペースだけがあることが見受けられます。
そしてこちらが先週撮影された映像。工場の中の様子を詳細にうかがい知ることはできませんが、少なくとも周りの建物に関しては着々と建設が進んでいることが映像から分かります。
Gigafactory 3の製造対象
このGigafactory 3は85万平方メートル(東京ドーム約18個分)もの非常に広大な用地の上に建設されています。2019年の後半にはModel 3の製造を徐々に開始し、生産の拡大とともにModel Yの製造も開始される予定です。
イーロン・マスク氏の1月のツイートによると、少なくともその時点の計画では中国向けの廉価モデルのModel 3とModel YがGigafactory 3での生産対象の様です。Model S, Model XおよびハイエンドのModel 3, Model Yはアメリカ国内で製造されると発言しています。
Shanghai Giga will produce affordable versions of 3/Y for greater China. All Model S/X & higher cost versions of Model 3/Y will still be built in US for WW market, incl China.
— Elon Musk (@elonmusk) January 7, 2019
工場の立ち上げというものは単に建物だけ作れば済むという話では当然なく、そこで働く従業員の教育や一連のサプライチェーンの整備も並行して勧めていく必要があります。高度にオートメーション化されたテスラの生産設備はこうした他国での工場立ち上げ・運営においても他社に差をつけることになるでしょう。
懸念されるパナソニックのバッテリー供給能力
しかし、この規模とスピードでの生産拡大となると心配になってくるのはバッテリーサプライヤーであるパナソニックの生産・供給能力です。こちらのほうも継続してウォッチしていきます。

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