本ブログでは過去2回にわたりエストニアの電子国家戦略「e-Estonia」について取り上げてきました。今回はいよいよ電子居住権「e-Residency」を実際に取得した私が、申請方法をご紹介させて頂きます。 e-Estoniaの取り組みについてご存知でないという方は、まずは以下の記事をご覧いただくことをオススメします。
「e-Residency」の申請手順
実はとっても簡単で、海外のサイトでご自身でホテルや航空券などを予約するのと同じ様な感覚で申請できてしまいます。
※なお、本記事で掲載している画像はe-Estonia公式サイトより引用しております。
まずはe-Residency公式サイトにアクセスし「JOIN E-RESIDENCY」をクリック。
すると、Application for e-Residencyというサイトに遷移します。
ここで氏名、住所、生年月日、パスポートの写し(画像ファイル)、旅券番号、申請理由(英文で回答)などの情報を問われますので、質問に従って入力します。英語での回答になりますが、難しい内容ではないですので個々の説明は割愛します。
なお、「Pick up location」は、申請が通った後にIDカードを受け取る場所です。日本の方は Japan, Tokyo を選択してください。(エストニア大使館での受け取りになります。)
次ページに遷移すると、内容の確認を促される画面に遷移します。問題がなければ、画面に従いクレジットカードにて申請手数料(約100ユーロ ※執筆時点)を決済します。
最終的にこの画面が表示されれば、申請行為は完了です。とっても簡単ですね。
エストニア警察・国境警備隊からのメールを要チェック
申請内容はエストニア警察および国境警備隊によってチェックされます。申請内容に不備や確認事項があるとe-mailで問い合わせが来ますので、内容に応じて対応しましょう。
実際に私もアップロードした写真に不備があったり、SNSのアカウント提示を求められたり、簡単な職務経歴(CV, resume)を尋ねられたりしました。SNSに関してですが、私はLinkedInのアカウントをを提示しました。職務経歴も載せていますし、日本語だらけで雑談混じりの投稿もあるFacebookやTwitterアカウントよりもよっぽど信用力があると勝手ながら思っています。
エストニアに興味が湧いたあなたにオススメな本
この記事をお読みになったあなたは、e-Residencyの取得に少なからず興味があることでしょう。そんなあなたにエストニアの電子国家戦略について理解を深める手助けになる本をご紹介します。
未来型国家エストニアの挑戦 電子政府がひらく世界 (NextPublishing)
- 作者: ラウルアリキヴィ,前田陽二
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: Kindle版
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ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来
- 作者: 小島健志,孫泰蔵
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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いずれもe-Estoniaについて分かりやすく書かれています。Kindleをお使いの方であれば、価格が手頃(記事執筆時点)な「未来型国家エストニアの挑戦」のほうをおすすめします。
次の記事は受領編です。併せてお読みいただければ幸いです。